日頃より一般社団法人表面化学分析技術国際標準化委員会(JSCA)の推進する国際標準化に関する諸活動に多大なる協力と格別の厚情を賜りまして、厚く御礼申し上げます。令和八年の始まりにあたり、所感を申しあげます。
ご承知の通り、経済産業省に設置されている日本産業標準調査会(JISC)は日本産業標準規格(JIS)の制定を促進するとともに、国際標準化機構(ISO)及び国際電気標準会議(IEC)に対する日本唯一の会員として国際規格開発に参加しています。JSCAはJISC傘下の“ISO国内審議団体(National Standards Body)”の一つです。ISOの専門委員会(TC)のなかで、JISCはTC 201(表面化学分析)とTC 202(マイクロビーム分析)に対応します。表面化学分析とマイクロビーム分析とは密接な関係にあり、両TCは1991年に設立された双子のような専門委員会です。諸先輩のご尽力によりTC 201の幹事国は日本が担っており、国際議長と国際幹事はJISCから輩出しております。一方、TC 202の幹事国は中国ですが、マイクロビーム分析は日本が強い分野であり、我が国の委員会マネジャー、コンビーナ、エキスパートが設立当初から国際標準規格の開発を主導しております。
さて、国際標準化に関する国レベルでの取り組みですが、昨年6月に閣議決定された「統合イノベーション戦略2025」において次年度から開始される第7期科学技術・イノベーション基本計画における概要が明らかになってきました。そこでは「イノベーション力の向上」に資する「国際標準戦略の推進」が掲げられました。重要な点としては、産業界やアカデミアにおける経営戦略と国際標準化活動の一体化が求められることです。産業界、大学、国研においても標準化戦略の重要性が認識されるべき潮流となりました。また、国の研究開発プロジェクトに標準化支援を組込むなど、エコシステムを強化しつつ、標準化を担う人材育成とネットワーキング等を進めるべきとされました。国際標準化スキームに主導的に参画してきたJSCAの活動は国家戦略の観点からも益々重要となります。近々に発行される第7期科学技術・イノベーション基本計画の内容に大いに期待したいと思います。
JSCAの組織は、社員総会、理事会、国内業務委員会、及び事務局により構成され、企業・団体会員や経済産業省からのご支援等により運営されています。産業界、アカデミア、国研から100人超の研究者や技術者がJSCAに参画され作業部会毎に活動されていますが、今後、国際標準化を担う人材育成の場として位置付けたいと考えております。諸先輩の築かれた伝統を継承しつつ、AIやDXなどを利活用した新規計測分析分野を先導し、産業界の競争力向上に貢献する所存です。今後ともご指導ご鞭撻のほど宜しくお願いいたします。
2026年元旦
一般社団法人表面化学分析技術国際標準化委員会
代表理事 藤田大介
< お問い合わせ > 一般社団法人 表面化学分析技術国際標準化委員会 事務局 〒305-0051 茨城県つくば市二の宮 1-2-3 ベルコムつくばビル 202号室 TEL:029 -893 -5371 FAX:029 -893 -5372 E-MAIL:jsca@jsca-jisc.org アクセス
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